危機的状況のインド・・・在住者語る“日本帰国への壁”(2021年5月5日)

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新型コロナウイルスの感染が深刻になっているインドで、初めて日本人感染者の死亡が確認されました。現地では、少なくとも160人の日本人が感染しています。

■日本人“160人”感染、死者も初確認

 一日の新規感染者が一時40万人を突破したインドでは、今なお、医療現場は危機的状況となっています。

 インド南部にある病院では、一日で24人の死亡が確認されました。酸素の供給の遅れなどが原因とみられています。

 遺族は「私たちの息子は75%回復していた。酸素さえあれば息子は助かっただろう・・・」と話します。

 また、インドに住む日本人も、相次いで感染。現地の日本大使館によりますと、これまでに、少なくとも160人の感染が確認されているということです。

 そんななか、首都ニューデリーに住む40代の日本人女性が、3日に亡くなりました。インドで、新型コロナウイルスによる日本人の死亡が確認されたのは、初めてだということです。

■現地日本人が語る「帰国への壁」

 今、どういう状況なのか、現地の日本人に話を聞くことができました。

 インド在住の30代の会社員は「今、コロナにかかっても入院できない。処置してもらえないような状態になってしまっていますので、自分もいつかかるか分からないので怖いなとは思います」

 男性は、今年1月、感染者が減少傾向にあるなかで、現地法人に出向してきたといいます。

 抱えていたのはやはり、医療に対しての不安でした。
 
 こうしたなか、日本の外務省は、通常の医療が受けられないリスクが高まっているとして、現地の日本人に「一時帰国も含めた対応」を検討するよう求めています。

 しかし、インド在住の日本人には、簡単に一時帰国できない理由があるようです。

 インド在住の会社員は「1カ月ほど前までは、むしろ比較的(PCR)検査がインドはやりやすい国で、ネットで予約すれば家に来てくれて検査ができる。そういう便利な状況だったんですが、恐らく追い付いていないのではないか」と話します。

 6年前から現地法人で働く男性が、懸念しているのは、日本への帰国条件となっている出国前72時間以内のPCR検査、陰性の証明書取得です。

 インド在住の会社員は「この1カ月ほどの感染者急増のせいか、なかなか検査を受けたくても予約できない。あるいは検査を受けても、すぐに結果が出ないといった話をよく聞く」と話します。

 状況が悪化し、今は検査を受けること自体が難しく、時間がかかってしまうというのです。

 また、検査機関に人が殺到し、そこでの感染リスクもあるため、検査を控える人もいるといいます。

■専門家「もっと踏み込んだ対応必要」

 医療崩壊に加え、PCR検査の体制にも不安を抱えるインド。現在、日本政府は一時帰国について、あくまで「検討を求める」にとどめていますが、専門家は、もっと踏み込んだ対応が必要だと指摘します。

 医療ガバナンス研究所の上昌広理事長は「国内の検査などは、その気になれば民間がやれるんです。ところが、この問題だけ、国境をまたいだ人の移動は政府しかできない。チャーター機を用いて邦人を保護して帰国してもらう。このような手配は国の仕事だと思います」と話していました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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