クラスター発生した飲食店 「また出たら…」今も消えない不安と中傷 【佐賀市】 (21/02/15 19:50)

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新型コロナの影響で佐賀県内でも今月7日まで営業時間の短縮要請が出されるなど、飲食店は厳しい状況が続いています。今回、去年夏にいわゆるクラスターが発生した店の店主が取材に応じ、当時の心境やいまも続く不安を語りました。

佐賀市の繁華街。飲食店への時短要請が解除されて初めての週末を迎えました。少しずつですが、人通りも戻ってきている印象です。12日(金)午後9時ごろ、佐賀市白山では、まだ閉まったままの店もありましたが、多くの店が営業を再開していました。

このラウンジは佐賀県の時短要請の期間より1週間長く、それも時短ではなく臨時休業してこの日、再開しました。
【佐賀県・大川内直人健康福祉部長】「7月15日水曜日以降に「月の下」を利用した人は最寄りの保健所に相談してほしい」
【「月の下」今井あゆみママ】「まさかと思いました。まさか、え、自分のところが?と思いましたね」

ラウンジ「月の下」。去年7月末から8月にかけて従業員や客などあわせて10人以上のクラスターが発生しました。店主の今井あゆみさん33歳。当時、頭を抱えたのが店名の公表です。

【「月の下」今井あゆみママ】「保健所さんと連絡を取っていて、協力してほしいと。感染拡大防止のために、(店名を)出してくれないと感染拡大が防止できないみたいな感じで言われたので、“本当に変な風に言わないでください”と言って名前公表しました」

ただ、今井さんを待っていたのは“クラスター”の5文字とともに「月の下」の名前が報道される日々。もちろん営業はできず家にこもる毎日だったといいます。

【「月の下」今井あゆみママ】「つらいですね…え、悪いことしたのかなとも思いましたし。泣いてました。ずっと泣いてました。まさかと思って。目めっちゃ腫れました」

いまでこそ笑顔で話す今井さんですが、当時は疑心暗鬼になることもありました。

【「月の下」今井あゆみママ】「私が“月の下のママ”ってわかっているお店とかにも行きづらかったですね。“あ、来た”と思われる、思ってないかもしれないけど、思われてそうで…あとタクシーとかに乗った時とかは、お店の名前言っちゃったら“あ”って思われそうで、ちょっと手前で降りたりとか」

迷いはありましたが、およそ1カ月後の9月上旬には店を再開。

【「月の下」今井あゆみママ】「閉めなきゃいけないのかなと思っていましたけど、お客様も応援してくれたので、もう1回頑張ろうかなと思いました。」感染への不安から従業員の半数は店を辞めてしまい、いまは今井さんを含めて5人になりました。

それでも“もう二度と店で感染を広げない”そんな強い思いで対策には人一倍念を入れながら日々営業しています。【「月の下」今井あゆみママ】Q「窓はずっと開けている?」「ずっと、はい、開けてますね。寒いですけど、開けてます」Q「以前はソファを拭くまでしていた?」「いや、ぶっちゃけしてなかった。拭けるやつに替えました。なるべくこんな感じで拭けるやつがいいのかなと思って」

いまは客同士が向かい合わせにならないよう工夫しているほか、従業員が連絡をとれる客だけを受け入れ、常に万が一の事態に備えています。ただ、どれだけ対策をとっても一度ついたイメージは根深く、半年ほど経ったいまでもいわゆる誹謗中傷を受け続けています。

【「月の下」今井あゆみママ】「看板見て“あ、コロナだ”みたいな。月の下のお客様を下までお見送りしたときに、聞こえてくるんですよね。声が、通行人の。それはショックでしたね。書かれているとは思うんですよ。SNSとかで。それを一切見ないようにしています。それを見たらやっていけなくなっちゃうし…」

売り上げは例年の半分以下にまで落ち込んでいますが、変わらず応援してくれる客もいます。客におしぼりを渡す時に、客の手の消毒をしてもらいます。

【常連客】「息を抜けるというか、まあリラックスできるようなお店やけんが、もちろん(感染した従業員は)治療が終わってから(店に)出てきていると思うんですよね。そういうのを後からごちゃごちゃ言うって、言うのも思うのもおかしな話ですし」
【「月の下」今井あゆみママ】「また出たらどうしようとか思うし、誰かがもしかかったらどうしようというのはあります。早く収まってワイワイ飲みたいですね。何にも気にせず」

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