【医療ひっ迫】東京“自宅療養”最多…母に「厳しい選択」

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新型コロナウイルスの感染拡大で、病床不足が深刻になっている東京。自宅療養患者が過去最多となる中、在宅医療の「命綱」となる酸素が足りないといいます。本来は入院が必要な患者の家族が「厳しい選択」を迫られる場面も。綱渡りの対応を強いられる現場を取材しました。

■入院先なく…自宅で「酸素」吸入

「この子が生きるか死ぬかなので」

自宅療養している男性患者(39)の母親はこう話します。往診している医師は「今の状態ね、やっぱりけっこう、厳しい状況で」と母親に説明しました。

20日に新型コロナウイルスの自宅療養者数が過去最多の2万6297人となった東京。コロナ患者を往診する「ひなた在宅クリニック山王」の医師が訪れた現場では、家族に厳しい選択を迫る場面がありました。

医師
「こんにちは、医者です」
男性
「よろしくお願いします」
医師
「もう大丈夫だから、もう大丈夫。安心して」「食欲は?」
男性
「食欲はないです」

男性は1人暮らしで、容体が悪化。医師が診察した時、血中の酸素飽和度は90%で、入院が必要なレベルでした。しかし入院先は見つからず、在宅での酸素吸入でしのぐしかありませんでした。

沖縄から母親が駆けつけていました。

「(入院先が決まらず)14時間。『お母さん、入院できなかった』って息切れした声で電話くれたんですよ。こんなに病院が受け入れてくれないって、この子の状況がこんなに毎日苦しそうに、苦しそうに…。もう日に日に弱っていくんですよ」と話しました。

■上京の母に…医師「選択」迫る

母親が「苦しいね、しっかり気を持ってよ」と男性に声を掛け続けていると、医師に「お母さんちょっと…。向こうで話すから」と呼ばれました。医師は2つの厳しい選択を迫りました。

「これ僕もつらいけど言うよ、つらいけど言うよ」と切り出した医師。

「限られた医療しかできないけれども、受けてくれるという病院があれば、そこに行くというのが1つ。もう1つは、明日絶対空くとは言えないけど、明日にかけてみる」

「ある意味、覚悟です正直。お母さんにこんなこと言うなんて、僕も医者人生初めてくらいです。39歳の人で本当に。僕もつらいけど、でも誰かがしっかり言わないといけない」

母親は「もう1日だけ待って、人工呼吸器のあるちゃんとした病院にかけてみる」と答えました。男性が人工呼吸器のある病院に入院できたのは、この2日後でした。

20日、ひなた在宅クリニック山王の田代和馬院長に話を聞きました。

岩本乃蒼アナウンサー
「今一番困っていることは?」

田代院長
「単純に入院病床がないということです。非常に若い(感染した)方で、ご家族、あるいはお父様とかお母様とかに『この方、もしかしたら今晩乗り切れないかもしれない』というような話をしないといけない、あるいは本人にそういうことを告げないといけないような場面が1日2、3回はあります」

岩本アナウンサー
「若い方でも?」

田代院長
「そうですね。若い方が非常に多い印象です」

■在宅医療の「命綱」酸素も足りず

一方、在宅診療を行う悠翔会の鳥越桂医師の現場を20日に取材しました。

都内を移動する車内で電話をしていました。「直接行って酸素(吸入)の指示を今からそこで出します。コロナの人です」。緊急の依頼で、自宅療養者の元へ向かいました。

しかし、在宅医療の命綱となる酸素が足りません。

救急隊員のそばで、「保健所の方で5リットル(の酸素濃縮器)確保してる?」「5リットル器、ありますか?」各所に電話をしました。

治療に必要な物資まで足りなくなってきています。

鳥越医師
「限られた医療資源をどう配分していくかっていうのは、非常におつらい状況だと思います。患者さんにとっては。(コロナを)災害だと本当に実感している人と、そうでない人との落差があまりにも激しすぎて」

■3日連続…東京「5000人超」

20日の東京都のモニタリング会議では、国立国際医療研究センターの大曲貴夫医師が警告を発しました。

「医療提供体制は深刻な機能不全に陥っており、現状の新規陽性者数が継続するだけでも、救える命が救えない事態となる。制御不能な状況が続いております。災害レベルで感染が猛威を振るう、非常事態が続いています」

東京の新規感染者数は5405人で、3日連続で5000人を超えました。

小池知事は20日の会見で「最大の危機を迎えている。人と人との接触を可能な限り減らしていけるかということを、他人事ではなくて自分事としてお考えをいただきたい」と訴えました。

■千葉真一さん「健康に自信」未接種

コロナによる肺炎が悪化し、19日亡くなった俳優の千葉真一さん(82)。20日、遺骨が千葉県内の自宅に戻り、無言の帰宅となりました。

火葬場には、次男の眞栄田郷敦さんが立ち会ったといいます。

撮影のため渡米している長男の新田真剣佑さんも、千葉さんとの写真を載せ、SNSでコメントを発表しました。

「僕がどこにいても、父さんはいつも心の中にいる。心から愛しているよ、父さん」

千葉さんはワクチンを接種していませんでした。その理由についてマネジャーは「本人の中では健康に自信があったので、まさか自分がかかるとも思ってなかったし、やはりその辺の意識的なもので(接種していなかった)」と説明しました。

■知事「ロックダウン検討を」要請

20日、新規感染者は大阪や神奈川、千葉など15府県で過去最多になりました。全国ではこれまでで最も多い2万5876人でした。

重症者数(19日時点)も、8日連続で過去最多を更新して1816人でした。

緊急事態宣言の地域は20日から13都府県に拡大しましたが、この日あった全国知事会で、知事たちからは、政府の対応への不満や提言が寄せられました。

神奈川県の黒岩知事
「これまでやってきた緊急事態宣言の中身では効果を発しない。ロックダウンについてきちっと国で検討することを早期にやってほしい」

山口県の村岡知事
「緊急事態宣言を全国を対象にしていただいて、全国的な人の動きをしっかり抑える」

もう一段踏み込んだ、厳しい対策を求める声が相次ぎました。
(2021年8月20日放送「news zero」より)

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