「新鮮」「安い」コロナ禍で苦境… 卸売業者や居酒屋が“露店販売”にチャレンジ 鮮魚や野菜が格安で (21/06/02 21:00)

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コロナ禍で外食の需要が減り、苦戦を強いられている飲食店や卸売業。提供する側にとっても、消費者にとっても、嬉しい取り組みが広がり始めています。

 吉野 圭子 ディレクター:「大根が1本90円。この他にも新鮮な野菜がたくさん並んでいます」

 北海道札幌市中央区で毎週土曜日、4時間30分だけ行われる“土曜市”です。

 野菜や果物の卸売業・相川商店が10年ほど前から「地域に恩返し」という思いで始めました。

 客:「毎週土曜日に来ています」

 相川商店 相川 太史 常務:「恩返しが少しずつできているという思いはあります」

 この“土曜市”に2020年から参加しているのが、海産物の卸売業・大橋水産です。

 フジウロコ 大橋水産 斉藤 歩 課長:「最近は魚を買った後に、どの野菜を買おうかというお客さんもいて感謝しています」

 2020年の北海道内の漁業生産額は、速報値で2013億円。新型コロナの影響で外食の需要が落ち込み、2019年から約375億円も減少しました。

 取引が減少する中、大橋水産では商品を無駄にしないように魚を一夜干しにする機械を購入しました。

 フジウロコ 大橋水産 大橋 誠一 社長:「より完成度の高い商品を作って、一般の消費者に販路を広げていきたいと思ってます」

 露店販売を始めた店もあります。

 その日の朝に獲れたウニを“特売”している札幌駅北口の居酒屋「めしと純米」では、5月から露店販売を始めました。

 めしと純米 村上 暁彦さん:「居酒屋ですけど店頭で野菜とか魚を販売してます。おすすめは小樽産の生ウニです。粒が大きく甘みが強い」

 酒類を提供する飲食店に休業が要請されている小樽では、商品がさばき切れません。

 商品を配達する業者も露店販売を歓迎しています。

 マテリアル北海道 白銀 崇 代表:「安くてもいいから(露店で)やってもらえるのは助かりますし、漁師さんも生産者も助かる」

 「めしと純米」ではランチタイムの客が2020年の6割ほどに減りました。

 しかし、露店販売には常連客もできました。

 客:「毎日来ています。すごい新鮮な長芋とかパプリカも魅力的です」

 めしと純米 村上 暁彦さん:「僕らに残る利益はわずかばかりです。僕ら飲食店は生産者がいないと商売ができないので、少しでも力になれたらという思いでやっております」

 函館の市場にいたのは、鮮魚の仲卸会社「マルヒラ川村水産」を営む川村淳也さんです。

 マルヒラ 川村水産 川村 淳也 社長:「旬のものを食べてもらうことができない。それはもったいない。なんとかしたい」

 新型コロナの影響で全国からの注文は7割も激減しました。

 行き場を失った高級食材。そこで始めたのが。

 水上 孝一郎 記者:「旬のヒラメや毛ガニ、ウニといった豪華な海の幸。クラウドファンディングに出資することで自宅に届けられるということです」

 ミシュラン三つ星レストランにも卸している“ソイの真昆布締め”など1万4000円ほどのセットを、クラウドファンディングに1万円出資した人に配送します。

 マルヒラ 川村水産 川村 淳也 社長:「漁師さんがいいものを獲ってきてくれる。価値の分かる人に橋渡しするのが私たちの本来の役目」

 食べ物を無駄にせず、消費者にとっても嬉しい取り組みがコロナ禍で広がり始めています。

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