「呼吸器、薬もない」大阪の医療現場・・・専門家に聞く(2021年4月27日)

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大阪府では、新型コロナの変異株による感染が拡大し、病床がひっ迫しています。27日に新たに感染が確認された人は1230人でした。現在、大阪府内で確保されている重症病床330の床に対して、重症患者は376人と、病床の数を上回っています。大阪医科薬科大学病院の感染対策室長・浮村聡教授に聞きます。

(Q.大阪医科薬科大学病院の状況は、どうなっているのでしょうか)
大阪では、ほとんど変異株に置き換わっています。そのため、感染する年齢層が下がり、重症化する年齢層も下がり、重症化の患者は30代からいます。現在、当院では50代が中心となっています。10代、20代の活動性のある人が感染して親に感染させてしまうと、その親がICUに入ってしまうという状況になっていることを理解してほしいです。この変異株は、重症化までのスピードが速いというのが大きな問題となっています。

さらに、27日に大阪府から先生の病院に「予定されている手術を延期し、4月29日~5月9日の重症者用病床をさらに確保してほしい」と新たな通達がありました。

(Q.どう受け止めていますか)
何とかならないか会議を重ねています。できることはしたいと思っていて、病棟を改造して重症患者を診る体制を作ろうと考えています。問題は、呼吸器を扱える看護師が足りません。ストックであった呼吸器を一般病棟で使用していますので、呼吸器そのものも足りません。新規購入となりますと、2カ月待ちだそうです。さらに、呼吸器をつけるためには、麻酔薬を使うのですが、それも不足していて、数日先のものもかき集めている状況です。本当にひっ迫しています。全世界で、コロナのために呼吸器は使われていますので、全体で品薄になっています。これは世界中の問題です。

重症の人の数の推移を見ますと、去年の第3波では約3カ月かけて、重症者の数が170人ほど増えていましたが、今回は、ほぼ同じ数の重症者が、1カ月弱で増えています。また、変異ウイルスは治るまでに時間がかかるという話もありました。

(Q.これまでの教訓や、薬や治療方法が、通用しないという状況なのでしょうか)
通用しないというわけではありませんが、さまざまなところでひっ迫状態が起こっています。例えば、保健所が機能不全になりますと、スタートが遅れる。そうすると、結果として、有効な薬のスタート、例えば、レムデシビルのスタートが遅れる。あるいは入院が遅れるということが、重症化を招いてしまうということになっています。第1波、第2波と違って患者が1人出ていったら、すぐに次が埋まるという回転を毎日、やっています。

病床のひっ迫という点では、大阪から東京にヘリで患者を搬送するなどの案も出ています。

(Q.これで解決しますか)
ありがたい話ですが、患者を運ぶということは、例えば家族との連携など、いろいろな問題があります。東京も変異株が広がってしまうと、数週間後、大阪と同じ状況になってしまう恐れもあります。看護師、呼吸器、麻酔薬が足らないので、全国レベルで流通するようなシステムがあればいいなと感じます。当院では、ここまでコロナが広がっていなかったときは、ある程度、ストックがありました。日本全体で一律に患者が増えるわけではないので、地域的に増えたり減ったりする波があるので、波の高いところに集めるというのは有効かもしれません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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