「コロナでこぼれ落ちた」家も仕事も失った若者の貧困【news23】

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新型コロナの感染拡大が長引くなか、若い世代にも深刻な影響が広がっています。
普通の若者が病気などをきっかけに
あっという間に仕事も住まいも失ってしまう状況に
支援する団体からは「底が抜けた」との声もあがっています。支援の現場を取材しました。

●Rさん「こんにちは、よろしくお願いします」

見た目はごく普通の青年。
しかしいま、24歳のRさんは苦しい状況に直面しています。

●Rさん「寒いんですけど公園とか行ったり、少なくとも雨風しのげる場所だったらどこでもいいかなって」

1年前までは大手携帯電話会社の「派遣社員」でした。
ところがいまは職を失い、公園やネットカフェで寝泊りする毎日です。
一体何があったのか。

●Rさん「病気になったのと、コロナもあってすぐには仕事に就けなかった」

通院後、仕事に復帰しようとしましたが、再雇用を断られ、家賃を払えなくなったと言います。
現在の貯金残高は274円・・・。

●Rさん「外でwifiがないとケータイが使えないので、wifiがある環境で仕事探したりとか」「電話番号も今使えないです、止まっちゃっていて」

きょろきょろと辺りを見まわすRさん。
料金が払えず、自身の携帯のインターネットサービスが使えないため、無料のWi-Fiを探します。

ドリンク代だけで入れるカラオケBOXを見つけました。

●Rさん「次のところを見つけてちゃんと住みはじめてから(仕事)探さないと同時進行はきついかなっていう」「きょうもめちゃくちゃからだ重くて。」

「コロナ禍」で仕事を失い、生活苦にあえぐ若者。

総務省統計局「労働力調査」によると、
15歳から24歳の完全失業率は、5.1%と
全体の2.9%より高くなっています(2020年12月時点)。

Rさんは、ネットで知り合った人から、一人の男性を紹介されました。
瀬戸大作さん。
生活困窮者の支援団体の事務局長です。

車を走らせ、公園などで寝泊りする人の支援に向かうのが瀬戸さんの日課です。
SOSのメールが入りました。

●瀬戸さん 「今日泊まるところがなくて、当面の宿泊場所と食料の提供をお願いしたいと(SOSが来た)。生活拠点としては路上とか公園とか河川敷とかに泊まっていますと。こういうような形で情報が入ってきていて、こういう情報が入ったら基本的にはその数時間後には行ってますと。」

メールを送ってきた男性との待ち合わせ場所で待っていると…

●50代男性 「ありがとうございます。すいません」

この男性は、最近、生活困窮者用の施設を出て、自立しようとしたそうですが…。

●50代男性「仕事のあてがあったんですけど、それが・・・」
●瀬戸さん「断られたんでしょ?緊急事態宣言で。所持金が500円しかなくて、無料低額宿泊所から出てきちゃったら、それは路上生活なっちゃうじゃん」

瀬戸さんは、当面の生活費を手渡しました。
この男性は、50代でしたが、コロナの感染拡大後は、若者からのSOSが増えたことに、瀬戸さん自身が驚いていると言います。

この日も、深夜にかけて3人の支援をし、うち1人は20代でした。

●瀬戸さん「コロナでこぼれ落ちた。底辺の層というか、底辺という言い方しちゃいけないんだけど、(経済的に)一番下にいた所が破れちゃって、こぼれちゃった。守らなきいけない層が守られていない」「多くの若い子たちが、真面目にやっても報われる社会じゃなかった。政治の責任でもあり、社会の責任なんだよな」

その瀬戸さんに救いを求めた24歳のRさん。
どんな解決策があるのでしょうか?

支援団体の瀬戸さんが、Rさんにすすめたのは
生活保護を受けることでした。しかし…。

●Rさん「生活保護って聞くと、やっぱりご年配の方が多いイメージで良いイメージではなかった」

それでも結局、Rさんは瀬戸さんに付き添われ、生活保護を申請しました。申請が受理されたため、しばらくの間は区役所が提供するホテルに泊まれます。
公園やネットカフェ以外でからだを休めるのは久しぶりです。

●Rさん「個室にシャワーがあって、ちゃんと布団があります/ここで寝れるということで、嬉しいです」

そして1週間後、Rさんは3万円ほどの生活保護費を受け取りました。
ほっとした反面、複雑な思いもあります。

●Rさん「まさかという感じですね。受けるとも思っていなかったし。こうなるとも思っていなかった。」

この日、瀬戸さんはRさんをいきつけの居酒屋に誘いました。
久しぶりのひとりではない食事に笑顔がこぼれます。

●瀬戸さん「アパート入居して1か月間くらいちゃんと落ち着けて自分のやりたいこと見つけて」「いつか金稼げるようになりたいよな?」
●瀬戸さん「今まで嫌なこといっぱいあったよな」
●Rさん「嫌なことしかないですね」
●瀬戸さん「無理しない方がいいよ」
●Rさん「ちょっとずつやっていこうかなと」

「今の生活からなんとか抜け出してもう一度自立したい」。
Rさんのその思いを瀬戸さんは、痛いほど感じています。

●瀬戸さん「ちゃんと働けよ今回は。な?少しずつね」
「死にたいとか、これからまだあるかもしれないけど、もうひとりじゃないから。そこは平気だよ。自分がこの社会でひとりってことは絶対にないから」
(news23 2021年2月17日放送)

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